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【8年5ヶ月の経験者が教える】建設現場での現場監督の仕事内容と1日のスケジュール

現場監督の仕事内容と1日のスケジュールってどんな感じですか?

こんな疑問に現場監督に8年5ヶ月勤務した私がお答えします。

 

現場監督って聞くと激務のイメージがあって、「仕事内容もハンパないんだろうなぁ」と思われがちですが、私が経験してきた仕事に関しては激務と言うほどではありませんでした。

今回は私の経験した範囲で『建設現場での現場監督の仕事を含めた全体的なフロー・具体的な仕事内容・1日のスケジュール』を紹介・解説していきます。

現場監督の仕事を含めた全体的なフロー

 

現場監督の仕事を含めた全体的なフローは以下のようになります。

  1. 営業が案件を取ってくる
  2. 設計・工事など各所が見積もりを作成し提出
  3. 競合に勝てれば元請けより案件を受注
  4. できる範囲で工事を計画(設計より都度図面を受領)
  5. 工事施工業者(下請け)へ見積もり依頼
  6. 工事施工業者が決定
  7. 工事施工業者の担当者と詳細を詰める
  8. 現地に行って現場確認(場合によって元請けの教育を受講)
  9. 施工前に必要な書類を作成し元請けへ提出
  10. 現地に行き事務所設置・施工前の準備
  11. 施工開始
  12. 施工中は安全管理・工程管理・品質管理を徹底
  13. 施工後の検査(記録を残す)
  14. 試運転要員として参加
  15. 施工完了後の完成図書を提出

会社やジャンル(土木・電気など)によって若干違うかもしれませんが、ほとんどはこんな感じです。

では次に仕事内容を解説していきます。

 

建設現場での現場監督の具体的な仕事内容

 

現場監督の仕事内容は管理業務がメインで、おおまかには『安全管理』『工程管理』『品質管理』があり、最終的にそれらの資料をまとめて元請けに提出するようになります。

分かりにくいと思うので少し具体的に仕事内容を紹介していきます。

 

安全管理

安全管理は、以下のような仕事内容です。

  • 自分・下請けの体調管理
  • 熱中症対策を管理シートなどを用い徹底管理
  • 当日の作業内容の安全対策を確認
  • 作業計画時に安全に作業ができるように計画
  • 作業計画通りに作業をしているか?確認・監視
  • 作業中に作業員が不安前行動をしてないか監視
  • 現場で事故が起きる状況・環境になっていないか?確認

基本的には、どんな小さな事故だとしても発生しないように施工計画時から安全対策を考えて、実際の施工時に自分・下請けの体調管理をしたり、ちゃんと安全対策を守って作業をしているか?確認します。

 

体調が悪い状態で作業すると、「高所作業中にめまいがして転落した」とか「寝不足が原因で熱中症になった」などの労働災害が発生する確率がグンと高くなります。

特に熱中症は死亡災害に繋がる可能性もあるため、熱中症対策はどこの会社も徹底しています。

体調管理は舐められがちですが、意外と重要な安全管理の業務の一つということを憶えておきましょう。

 

工程管理

工程管理は、以下のような仕事内容です。

  • 事務所設置・工事・検査・試運転までの工程を計画
  • 決められた工事内容・期間で施工可能か?確認
  • 計画時の工程と照らし合わせて工事の進捗状況を確認
  • どの作業がどれだけ遅れているのか?確認
  • 元請けもしくは下請けと工程の確認・調整
  • 据付する機械や材料などの納入日の確認・調整

基本的には、決められた工事内容・期間の中で施工が可能か?下請けや関係者に確認しながら工程表を作成し、実際の施工時に工程表通りに施工できているか?進捗確認しながらお客さん・下請けなどと調整するといった感じです。

 

全てが工程表を元に動く(各社の着工日・品物の手配など)ので、工程管理はめちゃくちゃ大事です。

 

品質管理

品質管理は、以下のような仕事内容です。

  • 施工する工具が適正なモノか?確認
  • 施工前と施工後の写真を撮影して管理
  • 検査をする検査器具が適正なモノか?確認
  • 施工物を検査し、検査基準の範囲内か?確認
  • 施工物を目視してひび・割れなどがないか?確認
  • 品物の運搬時、品質に問題のある方法でないか?確認

基本的には、品質管理の規定(国の規定・元請けの規定・自社の規定など)を元に判断をするようになり、問題があれば、下請け業者に修正をしてもらいます。

モノによっては図面から修正する必要もあったりするので、設計に確認・修正依頼をして対応してもらいます。

 

試運転終盤に品質的な大きな問題が起きると、場合によっては数千万円の迷惑料的なものを支払わないといけないことも。

迷惑料って何?

例えば、元請けとの契約工期が7月31日で改造工事が8月31日に終わるとすると、1日の遅延料金100万円×31日=3100万円が元請けへの請求金額から天引きされたりします。

なので、品質管理ってとっても大事なんです。

 

現場監督の平均的な1日のスケジュール

 

現場監督の平均的な1日のスケジュールを以下の表にまとめてみました。

   
7:00 出勤
7:30~ ラジオ体操・朝礼参加(下請けの前に立つ)
7:50~ 作業指示書を元にTBM※1、KYシートを元にKY※2
8:00~ 作業開始前に現場に危険がないか?ざっくりと確認する。(元請けによっては、先に元請けに作業開始の連絡をする)
8:30~12:00 作業現場に作業指示書・KYシートが掲示されているか?確認する※3。現場作業で、手順が間違ってないか?安全対策が実施されているか?適度に監視、作業の進捗状況を撮影する。新しく貰った図面の確認、写真整理、客先に提出する完成図書の作成などの事務仕事をこなす。
12:00~ 昼休憩
13:00~17:00 現場作業の手順が間違ってないか?安全対策が実施されているか?適度に監視、作業の進捗状況を撮影する。新しく貰った図面の確認、写真整理、元請けに提出する完成図書の作成などの事務仕事をこなす。
14:00~ 翌日の作業内容を下請けの責任者に確認し、翌日の作業指示書を受け取る。
15:00~ 元請けの工程会議に参加する。(毎日工程会議があったり、1週間に1,2回工程会議があったりとケースバイケースです)
17:00~ 作業終了後の現場を一回りし、残火が無いか?工具などの置忘れがないか?施工状況に問題が無いか?などを確認する。当日の作業指示書、KYシートなどを下請けの責任者から回収して、捺印箇所に捺印をしてファイルに閉じる。(元請けによっては元請けに当日と翌日の作業指示書を提出する)
18:00~ 退社

※1.ツールボックスミーティングの略で、前日にあらかた決めている作業内容・重機配置・役割分担を作業員に伝え、誰がどこで何をしているのか?を周知します。

※2.危険予知の略で、当日の作業内容にどんな危険がありそうか?皆で考えて最大で5個ほど意見を出し合ってKYシートに書き出します。

※3.作業現場に作業指示書・KYシートを掲示する=「ここで○○会社が○○の作業をしています」という周知になり、事故などの防止にも繋がります。基本的にこれはルール化されていて、掲示していない場合お客さんに指摘されることもあります。

 

基本的に17:00が作業終了なので、現場監督が帰るのはどんなに早くても17:30頃です。(実質的には16:50頃~現場の片づけを始めて17:00に作業終了ということになります。)

 

現場監督の残業について

残業に関しては、以下のように工事期間によって変わります。

工事期間が数ヶ月の短期現場

工期に余裕がなくて忙しいので、工事序盤は残業が多めで後半になるほど残業は少なくなります。

工事期間が年単位の長期現場

工期に余裕があるので序盤は残業が少なく、後半になるにつれていろいろやること(改造作業など)が増えて残業が多くなります。

基本的な考え方としては単純に『工期が短い=予算が少ない=現場監督も少ない=残業が多く休みが少ない』『工期が長い=予算が多い=現場監督も多い=残業が少なく休みが多い』という感じです。(もちろんケースバイケース)

 

現場監督の休日について

「現場監督は休日出勤するのが当たり前」といった感じで思われがちですが、これは現場によります。

2,3年前であれば「休日出勤するのは当たり前」という考え方のもと工程が計画されていたので、1週間フル勤務は当たり前のようにありましたし、中には2週間休みなしの人もいました。

 

しかし最近は勤務時間に関するルールが厳しくなってきていて、土日は基本休みという余裕を持った工程で計画しないといけなくなってきています。(実際のところは土日のいずれかは出勤だったり。)

なので、2,3年前よりは普通に休める現場監督は増えています。

ただ、従業員の少ない小さい企業に関してはサービス残業をしていたり休日出勤をしていたり、とまだまだ徹底されていないと思われます。

 

私自身の経験としては、忙しい現場では2週間休みなしのこともあれば、工期に余裕がある現場では土日はほぼ休みのこともありました。

2020年に勤務時間に関してルールが厳しくなった時は、残業しすぎたり休日出勤が多かったりすると上司からうるさく言われるため、現場の仲間同士で交代で出勤したり週1で休むように調整したり、増員してもらったりしました。

基本的に出張先での仕事だったので、現場に行く前の施工準備中で本社に居る時は、定時退社の土日は休みで有給休暇も自由に使っていました。

 

現場監督の仕事内容自体はそんなに難しくないけど、やるべきことが多い

 

現場監督の仕事内容としてはざっくり言うと『安全管理』『工程管理』『品質管理』『元請けへの資料提出』くらいで、仕事自体はそんなに難しいものではありませんが、それぞれやるべきことが多かったりします。

しかも「図面通りに施工できない」とか「予定してた日に品物が届かない」などのリアルタイムで解決しないといけない問題なども多く発生するため、そういった現場では1日中休む暇もないくらい忙しかったり。

なので、"言われたことしかできない人"・"マニュアル通りにしか仕事ができない人"には向いていない職種だったりします。

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