私は8年5ヶ月もの間現場監督をやってきましたが、全ての仕事に通じて言えるのは『職人と良い関係性をつくれるスキル』はめちゃくちゃ重要で、むしろこれがないと仕事が成り立たないってことです。
本記事で『何故、責任者や職人と良い関係性をつくれるスキルが必要なのか?』その理由を5つほど挙げて紹介・解説していきます。
現場監督に"責任者や職人と良い関係性をつくれるスキル"が必須な理由5選
"責任者や職人と良い関係性をつくれるスキル"が必須な理由は以下の5つです。
- 追加費用を請求されにくくなる
- 少量の問題で仕事を終わらせられる
- 予算を最小限に抑えることができる
- 責任者・職人にいろいろと教えてもらえる
これらを個別に解説していきます。
追加費用を請求されにくくなる
工事をしていると「図面と品物の寸法が違う」「機械配置図面の寸法が違うせいで機械が据付けできない」といった問題が、毎回のように出てきます。
その際は自社で再製作したりということもできますが、多くの場合は下請け業者に『品物の加工』『再測量(寸法などの測定)』を依頼した方が早くて安かったりするので、そうします。
この場合、基本的には追加費用(契約外の作業)として最終的に請求されるのですが、下請けの責任者・職人さんと仲が良いと「大した額じゃないし○○さんの顔に免じて請求はしませんよ」と言ってくれたりすることもあります。
発注額が大きいと額の小さい追加請求はそもそもしてこないこともありますが、発注額が小さいと額の小さい追加請求はしてくるので、その時に活用できます。
少量の問題で仕事を終わらせられる
下請けの責任者・職人さんと仲が良いと、仕事のことでもコミュニケーションが取りやすくなるので細かい話を直接できたりします。
また、責任者・職人さんからしても相談しやすいので、必然的に施工ミスが少なくて済んだりします。(私の経験上の話しですが)
予算を最小限に抑えることができる
私の前の職場では、本社工場での現場監督か?全国各地に出張で飛び回っていろいろな現場(発電所や製紙工場など)で現場監督をするか?の2択でした。
本社工場ではほぼ毎回同じ下請け業者になりますが、出張する際は製品はほぼ毎回似ているのにほぼ毎回違う新規の下請け業者になりがちです。
これには『地元業者を下請けにした方が交通費・宿泊費がなくて総体的に見積もりが安くなるから』というちゃんとした理由があるんですが、場合によっては交通費・宿泊費込みでも前回と同じ業者で施工した方が安くなる場合があります。
下請け業者の責任者や職人さんと仲良くしていると「次の現場で似たような仕事があるんだけど、予算○円くらいでできそう?」といった感じの相談(基本は営業経由)が出来るので、実際に同じ業者で施工が決まればトラブルもストレスも少なくて済むわけです。
特に請負金額が数億~数十億円の案件の場合は、施工方法を理解している業者が施工した方が一番効率よくてかつ安全な施工方法での見積もりができるので、変に高くなりにくく(通常よく分からない工事の時は割と多めに見積もるので)予算を最小限に抑えることができます。
仮に、同じ下請け業者の見積もりが他に見積もりを出している現地の地元業者より少し高くなったとしても、「安全面を考慮して同じ業者でしたい」と社内で希望を出せば意外とすんなり通ったりします。(私の経験上)
責任者・職人にいろいろと教えてもらえる
下請けの責任者・職人さんと仲良くしていると、『教科書では学べない工事に関すること』『専門的な知識』『施工をミスった時の対応策』など、聞いたらいろいろと教えてくれます。
特に、自分が新人の時は自分で調べて勉強することが多いと思いますが、正直ベテランの人に聞いた方が早いことが多いので、効率よく知識を身に付けることができます。
私は年上の人と仲良くなることが割と得意な方なので、できるだけ仲良くなっていろいろと教えてもらってました。
自分でわざわざ勉強せずとも教えてもらうだけでいろいろな知識が身に付くので、それだけで1人前の現場監督になれました。
現場監督に"責任者や職人と良い関係性をつくれるスキル"が必須な理由5選まとめ
あくまで私の個人的な意見ですが、現場監督に必要なのは『知識』『経験』よりも『どんな人とでも仲良くなれるスキル』です。(もちろん知識・経験があるにこしたことはありません)
結局のところ、施工前に作業の詳細を詰めるにしても仲良い方が下請け業者も本音を言いやすいし、施工中も職人さんと直接会話できると施工方法の間違いを指摘しやすいし、追加項目が発生しても請求されにくくなるうえに、いろいろ聞いたらめちゃくちゃ有益な情報を教えてくれます。
さらに、現場監督はあくまでも管理が仕事で作業をするのは職人さんなので、お互いに気持ちよく仕事をするためにもある程度仲良くなっておいた方が自分に有利に働きます。